5月18日の午後に乗ったオーシャンフェリーは、翌日、新門司港に午前5時過ぎに入港しました。

初日5月19日の移動コースです。新門司港から佐世保市まで移動しました。
フェリーの船内で、旅の行程を考えながら、初日は雨に降られるのを覚悟しました。そこで、とりあえず長崎県佐世保あたりまで移動しようと計画しました。

覚悟はしていたものの、フェリーを下りた時から、土砂降りの雨に見舞われました。

コンビニのひさしの下で雨を凌ぎながら今日のコースを検討しました。

土砂降りの雨の中、5時間ほど走って昼食を取りました。糸島ちゃんぽん800円でした。
今回の九州の旅で最初で最後の食堂です。できるだけ旅の費用を節約するため、昼食はコンビニのおにぎり1個で済まそうと考えていましたが、雨の中、食堂に入らざるを得ませんでした。
ちゃんぽんを食した食堂で、佐世保の近郊にある宿を予約しました。そして、出発したものの、その頃からナビの様子がおかしくなってきたのです。
糸島市の食堂から佐世保の宿まで100キロ弱の距離のはずなのに、到着所要時間が15時間とナビが表示するのです。おかしいなと思いつつ走っていると、交差点でもない場所で、右に曲がれ・左に曲がれと表示が出てきました。
ああ、これは豪雨でナビが故障したのかもしれないと思いました。仕方なくナビの無い時代に立ち返って、道路案内標識を頼りに佐世保方面へ向かいました。

午後2時過ぎ、唐津の虹ノ松原に至りました。
虹ノ松原の道路は、50年前の日本縦断の旅のおり、ヤマハXS650で走った事があります。松の芳香で、当時の記憶がよみがえってきました。
虹ノ松原では雨がやんでいましたが、それから再び降ってきて佐世保まで濡れネズミです。何とか、宿の近くまで来たものの、肝心の宿が見つかりません。

宿の近くまで来てはいるものの、どうしても場所が分かりません。交番で聞いたり、道行く人に聞いたりで2時間近く迷いに迷って、やっと着きました。

本来ならば午後3時過ぎには到着していたはずなのに、ナビの不調で宿に入ったのは、午後6時前になりました。
そんなこんなで、疲労困憊して宿に着いたら、支配人らしき人が出てきて、バイクは宿の横の駐車場ではなく、地下にある倉庫に入れてくれと言われました。
電話で予約した時「バイクを置く場所は、急な坂の下で大型バイクは厳しいかも」と言った事を思い出しました。坂道の右側には「崩落危険!絶対近寄るな」との看板まであります。

しかし、痩せても枯れても元モトクロスライダーの私です。スタンディングで難なく急坂を下りて、倉庫の中にセローを入れました。
泊まった潮音荘(しおね荘)は、労働者が長期滞在するようないわゆる安宿です。私の好きなリアリズムの宿なのです。1泊2食付きで5980円なので、食事もさぞかし質素な物だろうと想像していました。

ところが、夕食は思いもかけない豪華な物でした。すき焼き風煮物や焼き魚など、小食動物の私には食べきれない程です。

朝食の内容もしっかりとした物でした。

典型的な安宿ですが、畳表替えをしたばかりのようで、気持ちの良い部屋でした。

共同使用の洗面所です。質素ながら掃除が行き届いていました。トイレも最新型のウオッシュレットでした。
大変な事がてんこ盛りの九州初日でしたが、何とか床につく事ができました。
以下、明日に続きます。
*5月29日朝 一部加筆修正
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