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アリランの青い鳥ほか

1週間ほど前にアマゾンに注文した遠藤公男氏の本が4冊届いた。その一つが「アリランの青い鳥」だ。

遠藤1
日本統治時代から、第2次大戦、そして、朝鮮戦争の混乱の中で、北と南に生き別れた家族が中心となった物語だ。実在の人物に取材した作品である。

北に残った鳥類学者の末の男の子は、南で苦学しながら父と同じ鳥類学者となる。北と南の交流が途絶えたあと、息子は南でシベリアムクドリに足環を付け離した。その足環を付けた鳥の一羽を北の父親が捕獲する。

そういう経緯で、北の両親と南の息子が、お互いの安否を確認できたという実話で、1965年の事だという。当時の日本の新聞にも大きく報道されたそうだ。



遠藤3
昔、韓国には虎がいたという事は、加藤清正の虎退治の話(作り話)で知っていたが、豹もいたとは知らなかった。韓国の最後の豹は、1973年にソウルの動物園で死んだ。

作者は、最後の豹を捕らえた山奥の村人に取材して、その時の状況を詳しく書いている。その中で、村人から日本統治時代の苦労話を聞かされるが、日本人である作者に対しては、優しく接してくれた事も書いている。



遠藤2
韓国取材シリーズの3冊目の「韓国の虎はなぜ消えたか」だ。


作者が韓国の虎について調べ始めた当時、韓国では虎の研究はだれもやる者がおらず、木浦の小学校にある虎のはく製の由来も分からない状況だった。

作者は「アリランの青い鳥」の主人公でもある鳥類学者のウォン氏などの協力を得ながら、韓国の虎の最後を追いかける。1921年に虎に噛まれた老人にも合い話を聞いている。

韓国には虎に関する文献がほとんど無かったが、作者はソウルの国立図書館にあった日本統治時代の本の中から、ついに虎や豹についての資料を発見する。

1919年から1924年までの6年間で、虎を65頭、豹を385頭も捕獲(殺した)したという資料だ。これは統治時代の政策で、虎や豹、朝鮮オオカミを害獣として駆除した記録であった。

この本は、日本統治時代の徹底した害獣駆除と、原生林を伐採した事が虎や豹を絶滅させたという結論で締めくくっている。これらの本で、動物の物語を通じて朝鮮半島の人たちから見た過酷な日本統治について学ばせられた。

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