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「アイヌ語地名と日本列島人が来た道」その1

この本の著者「筒井功」氏は、高知県出身なので四国島民として親しみを感じる。今回も本のタイトルにひかれて、地元の書店で購入した。

アイヌ2
これまで、氏の著作は「新忘れられた日本人」「忘れられた日本の村」を読んだ。本のタイトルからして「宮本常一」の影響を感じる。「宮本常一」の愛読者にアピールする事をねらっているようにも感じる。

「新忘れられた日本人」のあとがきに、著者もそのことを気にしている事を書いている。編集者の勧めで(出版社の売らんがための)そういうタイトルとなったとの言い訳があったように記憶している。タイトルにひかれて著者の本を3冊を購入した私は、編集者の作戦に引っかかったという事になろうか。

それはさておき、私には3冊目の本書が、最も充実した内容だと感じた。何しろ、私はオッカイポという素晴らしいアイヌ名があるので、興味深く読ませてもらった。

アイヌ3


さて、本書の内容である。この図にあるように、日本列島に現生人類が渡ってきたのは、2万6000年~4万年前ということが通説のようだ。著者は、この3ルートで渡ってきた現生人類が、その後、土器を製作するようになり縄文人となったという事も、ほぼ正しいのではないかと書いている。

その後、朝鮮半島経由で渡ってきた弥生人が、近畿圏を出発点として勢力を伸ばして、縄文人を北方と南方の辺境に押しやってきた。その結果、辺境に追いやられた縄文人が、北方のアイヌ民族となり、南方の琉球列島の人々(本書では沖縄人と表現している)となったという説もあるようだ。

現代のアイヌ民族と沖縄人の遺伝子(DNA)解析では、いずれも縄文人の特徴が本土の日本人より、多少ながら多いそうだ。ただし、誤差の範囲内ではあるらしいが。加えて、アイヌ民族と沖縄人の容姿に共通点(目が大きく、顔のホリが深い、がっちりした体格、多毛など)がある事も根拠になっている。

しかし、本書では上記の説を否定している。・・・・・・以下その2に続く。

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コメント

道民だけど・・・

おはようございます。
「オッカイポ」さんはアイヌ名でしたね・・・。
生まれも育ちも北海道ですが、アイヌ民族のことは
ほとんど知りません。
そうですか…アイヌ民族と沖縄人は・・・。
自分の父方の祖父は鳥取出身ですので、体毛は
薄くがっちりしていませんが、目が大きくホリは深い
(今は違いますが)と小さい時からいわれました(笑).
続編を楽しみにしています。

民俗学は面白い

たびいくひとさん コメントありがとうございます。
北海道は、広大な大地とともに、そこに住む人、動物、植物など、とても興味深いものがあります。旅人が魅せられるのもよくわかります。
たびいくひとさんは、確かに目がパッチリでしたね。私は典型的な弥生人顔ですが、父方は赤毛・目の色が茶色などなど、アイヌ風の特徴があります。現代の日本列島人は、いろんなDNAが混じって日本人となったのでしょう。
続編頑張って書きますので、宜しくお願い致します。

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