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高野秀行著 ソマリ2部作 

高野秀行氏は、早稲田大学探検部出身で、体当たりのノンフィクション作品を数多く上梓されている。

ソマリ5
これは、2017年6月に集英社から出した著作だ。


ソマリアといえば、アメリカ軍が尻尾を巻いて逃げ出した、アフリカのとんでもない国家(地域)だという認識が私にはあった。一般的にもそういう印象だと思う。

ところが、戦国時代さながらのソマリアの中で、奇跡の民主国家を設立させたソマリランドという国(地域)の事を聞いた著者は、単身、ソマリランドに潜入する。入国許可もあやしいルートで、ソマリランドに入った著者は、そこからソマリ世界にのめり込んでいく事となる。


ソマリランドは、現実に平和を実現し、なおかつ西欧世界以上の民主国家を建設していた国(地域)である事を確認した著者は、アル・シャバーブというイスラム過激派や、海賊が跋扈するソマリアという地域の謎に迫る旅に出る。


ソマリ1
これは、高野秀行氏が苦労を重ねて、一般的にソマリアと呼ばれる地域を、氏族別に区分けした図だ。ソマリ世界では、それぞれの氏族が最重要視され、本来の国家の概念は通用しない事を、氏は解き明かした。


氏が最初に行ったのが薄いピンクで示された北部にあるソマリランドである。ここで、ワイアッブという身長190センチ余りのジャーナリストと出会い、終生の友となる。


氏は、世界中の辺境を旅した辺境作家と言われているらしいが、ここでも本領を発揮して、ソマリ語を習得して庶民の中に入り込む。


庶民の中に入り込むには、庶民の生活になじむことが先決という事で、氏は、その土地の料理や嗜好品、音楽から男女の事まで聞き出す。


そうすると、その土地の嗜好品を土地の人と共にたしなむ事になる訳だ。ソマリ世界では、カートと呼ばれる覚醒効果のある植物が、一般的に嗜好品として出回っている。


氏は、ビルマのゴールデントライアングルでアヘン中毒になり、世界一幸せ度の高いブータンで、アルコール依存症になったように、ソマリでは重度のカート中毒になる。


謎の国家ソマリランドは、現地の盟友ワイアッブ達の協力をあり、この本を上梓できた。しかし、ソマリランド以外の地区についてのレポートを書かなければ、ソマリ世界の紹介は完結しないと筆者は考えた。


ソマリ6
そこで、ソマリランド以外の地区であるプントランドと、南部ソマリアに潜入して書いたのが、「恋するソマリア」2018年6月出版だ。


「恋するソマリア」という本のタイトルで分かるように、著者は、とんでもない国(地域)と、ソマリ人というとんでもない性格の民族にほれ込んでしまう。


次回は、ソマリ人の性格を中心として、2冊の本の内容を紹介したい。












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Author:オッカイポ
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