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残念な真空管 ダリオ6L6G

先日、6L6-A級PPアンプから、突然、大きなハム音が出ました。どうもこのアンプは、トラブルが続きます。

不良2
雑音のトラブルは、まず真空管の不良を疑います。


順番に初段管、次に位相反転段の12SJ7を交換しても、大きなハム音は止まりません。という事は出力管の不良の可能性が高いのですが、念のため、整流管も交換してみました。


不良1
最後に、犯人が現れました。


1か月程前から使用していたフランス・ダリオ社の6L6Gの1本が不良でした。使用期間が1か月と言っても、延べ通電時間は10~20時間程だと思います。それにしても、最大音量に近いハム音が出る出力管は、今まで経験した事がありません。


もし、このアンプがAB1級PPで、30ワット程の出力があれば、お宝のアルテック601Cのツィターである3000Hは、確実に断線していたでしょう。怖い事です。


ダリオ社の6L6Gは、他社の6L6Gに比べ、少しふっくらとしたバルブ形状が可愛いくて好きな球でした。また、4本の特性が比較的そろっていたのに残念です。


仕方なく6L6G-A級PPアンプは、バルブ形状が少し細目で、造りも雑に見えるフランス・ビジャックス社の6L6Gに戻しました。1番のお気に入りであるイギリス・ブライマー社の6L6Gは、盆と正月だけに使うとしましょう。


今回、感じたのは、ある程度出力のあるアンプに使う出力管は、十分な時間をかけて吟味しないと、思わぬトラブルになる恐れがあるという事です。


なんだか、大出力の真空管アンプを作るのが怖くなってきました。

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コメント

大出力アンプは怖い

オッカイポさん、こんにちは。
ダリオの6L6、残念でしたね。
偏見ですがフランスの真空管はあまり印象が……
やはりイギリス製、ドイツ製に魅力がありますが、
中身は東欧製という話もありますし。

大出力のアンプはやはり、入念な下調べや経験、
膨大なノウハウがないとできない気がします。
トニーさんの伊藤アンプ解析は見事ですし、
やはりそのくらいの腕がないと難しいでしょうね。

そもそもプレート電圧250V以上かける気がしません。
Ep=250Vで1〜2Wとれたらじゅうぶんです。
普段1Wに満たないアンプを使っていてそう思います。
高耐圧のキャパシターも少ないですしね。

身の丈

乙山さん おはようございます。
コメントありがとうございました。

私は真空管と戯れて約60年になりますが、別の趣味に没頭する期間が長くて、実質の経験年数は10年ぐらいでしょう。そういう意味で、私は万年初心者と思っています。
そんな私ですから、難しい要素のあるEL156に手を出すのはどうかなという気持ちになりつつあります。
71Aシングルは、プレート電圧が200ボルト以下ですから、安心して使えます。
生涯最後に作るアンプを考える時期が近づいてきました。

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オッカイポ

Author:オッカイポ
旅・バイク・音楽・真空管アンプ等について綴っていきます。