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レッドネック・ロック

先日、ウイリーネルソンの「ハニー・サックルローズ」を聴いた。

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これは、ワーナー映画「忍冬(スイカズラ)の花のように」のオリジナル・サウンド・トラックの2枚組レコードだ。

私は、この映画をある女性と1979年に見た。映画の中身は、ウイリー・ネルソンをモデルとしたカントリー歌手とそのファミリーが、大型バスに乗って全米を興行して回る物語だ。

映画は、タイトルソングの「オン・ザ・ロード・アゲイン」の調子の良いリズムから始まる。興業の途上で、若い女性ギタリストと微妙な関係になっていくウイリー。しかし、最後は糟糠の妻の元に帰る。

そんな、ウイリー・ネルソンの現実とオーバーラップしたストーリーで、カントリー音楽がてんこ盛りの楽しい映画だった。映画に出演した時のウイリーは、50歳だったという。

その時からすでにウイリーのギターは、ピックが当たる部分に穴が開いていた。ニューヨーク・マーチンのビンテージとかで、ガットギターのはずなのだが、独特の音がする。それは、まさしくいぶし銀の音である。

現在は、穴が2倍ぐらいの面積になっているが、相変わらず渋い音を奏でている。私もウイリーのギターがカッコいいと思って、ヤマハL15をピックで無茶苦茶にガンガン弾いてみた。しかし、そんな事では、穴が開くどころか、ほとんど傷も付かなかった。

さて、タイトルのレッドネック・ロックだ。野外作業で首の後ろが日焼けした労働者達のカントリー・ロックというジャンルらしい。

ウイリー・ネルソンをはじめ、ウェイロン・ジュニングス、クリス・クリストファーソン、ガイ・クラーク等の男臭い連中たちがやっている音楽だ。ジョニー・キャッシュも、これらのアーティストとの交流が深い。

レッドネック・ロックは、日本の演歌でいえば、北島三郎や鳥羽一郎などがイメージ的に近いように思う。まあこのお二人は別にして、私はウイリー・ネルソンの大ファンなのだ。

さて、一緒に映画を見た女性は、今の妻ではない。映画を見た後、私は「ウイリー・ネルソンのような旅暮らしに憧れる」と言ったものだ。そんな腑抜けた事を言う男に、女性はついてきません。あえなく失恋した。

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コメント

No title

私が通っていたロック喫茶は1日の閉店間際にW.ネルソンの「スターダスト」がよくかかっていましたね、あとトムウェイツの「クロージング・タイム」も。

1970年代から80年代に架けての洋楽全盛時代で、すべてが後追いでなくリアルタイムでした。神戸という街とウェストコースト・ブームがシンクロしてTake It Easy,Laid Backと口にしても何の違和感もない、他では得られない時代の雰囲気を感じられた。十代から二十代にかけて華やかで輝いていた佳き時代を過ごせた事に感謝するしかない。

リアルタイム

パジィーさん おはようございます。コメントありがとうございました。

神戸のロック喫茶は、盛況だったでしょうね。
私が洋楽に目覚めたのは、60年代初頭でしたから、60年代・70年代はリアルタイムで聴きました。

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Author:オッカイポ
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